“さて、どう生きよう”のヒントを探した「旅、ときどき仕事」


「まだ若いのに、自分で決断していてすごいね」

“学校を辞めてフリーランスになりました”っていう話をすると、必ずといっていいほどもらえる言葉。

 

改めまして、11月にフリーランスになりました。鈴木しの(@shino74_811)です。

まだ実力もないくせにフリーランスなんて言ってるんじゃねぇという話なのですが、フリーターでもなく無職でもなく会社員でもないので、わたしはフリーランスと名乗るほか呼び名がないのです。

 

“履歴書と肩書きがちょっと変わるだけ”と、そう思って突入した11月。

……なにが“ちょっと変わるだけ”だ。勘弁してくれはちゃめちゃだよ。(笑)

 

仕事量も、責任も、なにもかもが苦しいほど迫ってくる。学生のときからフリーランスとしては活動していたけれど、“学生”が無くなることの恐怖は、思っていたよりもずっと大きい。

 

そうして、たった2週間ちょっとで驚くほど元気がなくなりました。

「書かないと」という不安ばかりが募って眠れなくなり、暇があるなら「書かなければ」と食事が取れなくなる。

涙が止まらない日が続くし、吐き気もするし胃も痛い。

 

おいおい、フリーランスって、めちゃめちゃしんどいな…?(笑)

これは生き延びる方法をちゃんと考えないと、わたし絶対に死ぬなって思ったんです。

 

 

ということで、そんな悩みから少しだけ解き放たれてみたくて11月10日から1週間、沖縄に行ってました。

わたしの大好きなライター・のちさんがオーガナイザーをつとめる「旅、ときどき仕事」に参加させてもらいつつ。

旅とき
旅、ときどき仕事Webサイトより

 

10月に開始されていた募集に悩んで悩んで応募して、人生2度目の沖縄へ。

持っていく仕事量を完全に間違えたのでものすごい量の締め切りとは戦ったけれど、とにかく本当に素敵な旅だったよと言いたい。

いつもの2倍くらいの仕事量はあった気がするけれど、普段の10倍は心が落ち着いていました。

普段よりも1日を大切にできたし、普段よりも笑った。そして、ご飯がとってもおいしかった。(ちなみに、東京に帰ってきてからもギリギリまだおいしいって感じてる)

 

 

ここまで書いて、ひとつ思ったことがあります。

だいぶ心が疲れていたみたい。沖縄の自然を見ていると、心が癒えていくのがわかるんです。

 

沖縄での生活は時間がゆったりしていて、わたしのゆるやかな性格に馴染んでいるようでした。

Wi-Fiの入るカフェも多いし、おいしいご飯もある。なによりずっと25℃くらいだったので、寒さにめっぽう弱いわたしには最高の環境です。

1日目〜2日目はぼ写真展に入り浸りながら仕事をしていたので、「仕事、ときどき写真展」って感じでした。

会場のおきなわダイアログさん、めちゃめちゃ素敵な場所なんです。

なにが素敵かというと、人、そして空間ぜんぶ。つい持って帰りたくなっちゃった。

Processed with VSCO with a6 preset

Processed with VSCO with a6 preset

 

もちろんその後は、仕事、仕事、仕事。

出発前に取材をたくさんさせてもらっていたので、持ち込んでがしがし書いたり、電話で打ち合わせしたり。

もうほんとに、やっていることは東京とまったく変わらない。

なにが違うかって、そばに海があることと、そしてなにより周りに人がいること。

“オフィス”っていう場所が苦手、でも人と一緒に仕事がしたい。

フリーランスならよくある悩みのよう。わたしもです。だって、ひとりが良いけれどさみしいから。

1回目の「旅、ときどき仕事」の参加者だった真崎さんがブログで言っていた言葉をふと思い出します。

会社員には戻れない。

だってもう自分のペースで仕事の量も時間も決められるワークスタイルがすっかり心地よくなってしまったから。基本的にはひとりが好きだから。

でも、仲間はほしい。

「もうムリだー!」って嘆き合う

「この構成どうかな?」って話し合う

「ちょういい原稿書けた!」って讃え合う

「飽きたからご飯食べよう」って誘い合う

「こんなことしたいんだよね」って語り合う

そんな仲間は、めちゃくちゃほしい。

とくにわたしには、今は“同期”って呼べる仲間がいません。だからこの言葉がぐっと身近に感じるのかもしれません。

フリーランスだから、同業者だから、分かり合える感覚があるのだと思っています。

社内だったり競合だったら話せないようなことでも、まったく関係ないけれど理解はできるから気兼ねなく話せる。

そういう場所が、「旅、ときどき仕事」でした。

 

海

 

「今日の詰み度どのくらい…?」とか、

「やった……すごく良い記事できた」とか、

「どうしよう、やばいやばい」とか、

「明日の朝、早起きしてがんばろう」とか。(なお、起きなかった)

 

こんな会話、ひとりではできない。

ひとりはとてつもなく自由でラクで縛られないけれど、とてつもなく人を不自由にもする。

苦しいときに励ましあえないし、嬉しいときに喜びあえない。それって、すごく心には良くないことだった。

そして、励ましあえる誰かがいることがどんなにしあわせか。当たり前のようなことですら、気がついていない自分がいたことに心底驚きました。

 

ーーのちさん、しおりさん、今井さん、大滝さん、那木さん。

今回の「旅、ときどき仕事」でわたしがお世話になった運営のみなさんです。

みんな、わたしにとっては姉であり兄のような世代だし、「仲間」だなんてとてもとても言えないけれど。

すごく、すごく、大好きな空気感でした。

無理やりつるむわけでもなく、だれかが遠慮するわけでもなく、言いたいことを言い合って、心から笑ってて。

「旅、ときどき仕事」ってこの人たちから生まれているんだなあと思ったら、もっともっと深く関わりたいって、そんなことをふいに思ってしまったりする。

 

 

……さて、どう生きようか?

わたしにはまだ答えは出ない。だって、まだたくさんの選択肢が広がっているから。

いろいろなものを見て、いろいろな空気を感じて、いろいろな人と話して、もっとわたしは吸収したい。

それからゆっくり決めたいな、と今は思う。どう生きるかはまだまだ迷っている途中。

 

でも、「旅がしたい」ってふと思い立ったときに実現できるくらいの、いろいろな意味での余裕は持っていたい。

よく「自分探しの旅」なんて言って旅にでる人がいるけれど、旅先でいろいろな経験をするって本当に良いことだなと心底思う。

ゆっくりでいいんだなって、焦らなくても、今はできなくても、きっとそのうちできるようになる。

 

だから、少しずつ進んでいこう。きっとそのうち答えは見えるはずだ。